セカンドオピニオンに関してよく聞かれる疑問・質問をご紹介します。
- どこの病院の誰からセカンドオピニオンを取得すればよいか?
名医を探したほうがよいか? -
セカンドオピニオンは、必ず別の病院で取らなくてはいけない、というものではありません。
しかし同じ病院の同じ診療科の医師であれば治療方針は近いでしょうから、別の治療法を専門にしている医師に聞くことで多角的な判断がし易くなります。
同一病院であれば他科の先生、例えばがんであれば外科、放射線科、腫瘍内科などそれぞれに聞くということになります。別病院であれば、現在の診療科と同じ診療科で、別の治療法を標榜しているところが候補の一つになります。
また、高度な手術(後遺症が残る。成功率が低いなど)の場合はいわゆる名医にかかる方が数字としては良いといえます。概して名医は数が少ないので、予約がとれない、遠くて何度も通えない、診察を受ける際に待ち時間が長くなる、条件によって受けられるかどうかは分からないなどのリスクがあります。
- セカンドオピニオンを取得する際には何に注意すべきか?
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一番大切なことはセカンドオピニオンとして何を聞きたいかをはっきりさせることです。
ただ漫然とファーストオピニオン(始めの医師の意見)は正しいか?と問えば、大きな間違いがないかぎり、「正しい」という答えが返ってくるでしょう。
まずはご自身がファーストオピニオンを聞いてどのように感じたのかを整理し、その上でなぜセカンドオピニオンを聞きたいと思ったのか、何を聞きたいと思ったのかを整理する必要があります。
何を聞きたいかが明確になれば、どの病院に行けば良いのかもおのずと見えてくるものです。
もう1点あります。検査結果や所見などのデータがないと一般的な意見に終始してしまいますので、可能な限りセカンドオピニオン先にお持ち下さい。
- セカンドオピニオンの取得後、それを活かして納得できる治療を実現するには?
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セカンドオピニオンで取得した情報を主治医にフィードバックする(持ち帰り伝える)ことが大切です。
ファーストオピニオンとセカンドオピニオンが全く違う意見であることは、あり得ることです。そのような場合、主治医へフィードバックしづらいと言う患者さんは多いのですが、違うからこそフィードバックすることに意味があります。
そもそもセカンドオピニオンとは、主治医が示した一つのオピニオンについて、別の視点から意見を聞くことです。情報が増えることで、選択肢が増えたり、その選択肢を判断するための材料が集まります。その上で、患者さんが考える納得のいく治療に近い治療法は何かを検討します。
セカンドオピニオンを主治医にフィードバックすることで、ファーストオピニオンを出した主治医がセカンドオピニオンのメリットとデメリットを述べてくれます。
仮にセカンドオピニオンで新しい治療法が提示された場合には、その治療法への新たな意見(サードオピニオン)を得たことになり、判断材料が増えることになります。
一つのオピニオンについて複数の医師が多角的に検討し、その意見を聞きながら自分らしい治療を検討することが納得のいく治療の実現へとつながります。セカンドオピニオンの結果を自分だけで閉じてしまうのではなく、医師と密に話し合うことが大切です。
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